みなさん、あけましておめでとうございます。TracLightningの最初のバージョンTrac月を2007年1月にリリースして既に3年を迎えました。sf.jpの統計情報の表示機能を利用して2009年の実績を振り返ると下記のような結果になりました。
ダウンロード数: 3万3千(33,296)
ページアクセス数: 約100万PV(1,094,601)
これがどの位凄いかとFinal Fantasy XIIIと比較してみると、Final Fantasy XIIIの初期出荷本数が180万本ですから、
Final Fantasy XIIIを購入した60人に1人はTrac Lightningをダウンロードし(!)、
2人に1人はTracLightningのWebページを閲覧している(!!)
ということになりそうです(ほんとか?)。
何処かおかしい自慢はおいておいて、普及が進んだせいもあり、勉強会などにでると、「TracLightning、お世話になっています」と言われることが増え、開発者としては非常に喜ばしいことです。これもTracLightningで利用している各プロダクトの開発者、及び、Lightningの開発やテストに協力して頂いたみなさん、そしてTrac Lightningを積極的に使っていこうというユーザのお陰だと思っています。また、Shibuya.trac勉強家も多数開催され、盛り上がりました。
さて、プロダクトが成熟するとともに、以前はちょくちょくユーザから上がってきた機能改善要望も、徐々に少なくなってきました。バグのフィードバックも昔程は多くはなくなってきました(※ユーザがフィードバックしなくなったというよりプロダクトが安定したと捉えることもできますが)。
一方で、Mercurial/Gitの採用など、比較的大がかりな機能追加は、保留が続いているような状況でもあります。この辺りは今後の課題としたいところです。
今年はTracLightning自身は、ガートナーのハイプカーブにおける幻滅期、および安定期に入り、様々なプロジェクトで使われはするが世間の話題から離れて行くと予想されます。今年からは、Trac/TracLightning、あるいはRedMine/Mantisなどのチケットシステムを利用した開発で培ったノウハウの共有や、新規参入者の取り組みの紹介の場として、勉強会が増えて行くと良いなぁと思っています。
一人称ではなく、三人称的な書き方をしているのは、グダグダでもいいから、いろんな人に勉強会企画をして経験を積んで欲しいと思っているからです。一度企画を経験すると、「ノウハウが周りに広がる素晴らしさ」を体験でき、より積極的に情報展開を行うようになるのではないかと思っています(とは言うものの企画者は固定的なメンバになってきてますが...)。
そんな感じですが、今年もよろしくお願いいたしますm(__)m
あきぴーさんの記事によると、Google Trendsをみると日本でRedMineが急上昇しているようです。
図:Google Trendsによる日本におけるRedMineとTracの比較(赤:trac、青:redmine)
ただし、グローバルで見ると、まだまだ雲泥の差があります。
図:Google Trendsによる世界におけるRedMineとTracの比較(赤:trac、青:redmine)
Google Trendsの最近のニュース欄をみると、日本ではTracよりはRedMineの方がニュースの発表は多いので、日本ではRedMineの検索数が伸びているのだと思います。他に競合するプロジェクトがあることは互いに切磋琢磨されてよいことですが、表に出る話題が多いプロダクトの検索数が伸びるのは、WDD(話題駆動開発)でなんだかと思います。
これも市場原理なので、先日書いたパイプ曲線の話ではありませんが、話題が作れないプロダクトは落ち込む運命にあるでしょうか。
TracやSubversionの利用によりプロジェクトの効率化を勉強する、「プロジェクト効率化勉強会」なるものが2/10(水)の夜に開催されるようですが、題材としてTracLightningが利用されるようです。Subversion(or Git/Mercurial)のような構成管理ツールやTrac(or RedMine)などのチケット管理ツールは、使っているところは当たり前に使っているけど、使っていないところは全然使っていないので、そういう人には是非こういう勉強会に参加して欲しい勉強会ですね。
TracLightning作った自分の知らないところで、使われるとは作者としては嬉しいところです。都合がつけば、こっそり参加して様子を見てみたいなぁと思っています(汗