FreeNX(NXServer)ってなに? †リモートのマシンから使えるXサーバ。WindowsからLinuxのX Windowを利用するのに便利なツール。画面キャプチャは次のような感じ。Windowsの画面上にLinuxのXの画面が表示されている。 &ref(): File not found: "freenx.jpg" at page "FreeNX"; 類似のソフトウェアとして、Xvnc、Cygwin/X等がある。簡単に比較を示す。
一般的にVNCに比べると非常に高速と言われているが、筆者が試した環境ではそんなに速いとは感じなかった。内部では、Cygwin/Xを利用しているようだ。実装的には、Xサーバの一種だと思われる。 Debianで使ってみよう。 †インストール †準備 †動作にはlibstc++2.10-glic2.2とsshパッケージが必要となるので入れておく。 # apt-get install libstdc++2.10-glibc2.2 ssh ダウンロード †NoMachine?のサイトhttp://www.nomachine.com/download.php からNX Free Edition、NX Node, NX Client Desktop Editionのdebをそれぞれダウンロードする。 NX Serverのインストール †ダウンロードしたdebをインストール # dpkg -i nxclient_2.1.0-6_i386.deb nxnode_2.1.0-7_i386.deb nxserver_2.1.0-9_i386.deb /etc/ssh/sshd_configに下記の記述を追加 AuthorizedKeysFile /usr/NX/home/nx/.ssh/authorized_keys2 sshdを再起動 # /etc/init.d/sshd restart クライアントのインストール †Windows版NX ClientをWindowsにインストール。メニューに追加された「NX Client for Windows」からNX Clientを選択し、NX Clientを起動。 日本語の設定 †日本語キーボードの利用 †デフォルトでは、日本語キーボードで正しく文字を入力することができない。日本語キーボードを利用するには、キーボードの設定を行う必要がある。 NX Clientの「Config」ボタンを押し、「Advance」タブをクリック、keyboard欄のUse other layoutでJapaneseを選択。 &ref(): File not found: "advanced.jpg" at page "FreeNX"; JP106のキーボードでは、backslash、underscoreが正しく入力できないことがある。FreeNX上のコンソールから次のように入力すれば、入力可能となる。 $ xmodmap -e 'keycode 123 = yen underscore' ログインする都度上記のコマンドを入力するのは面度である。Linux側の~/.Xmodmapに次のように記述すると、自動的にキーコードの設定を行うことができる。 keycode 123 = yen underscore 漢字キー(半角/全角キー)が設定されていない場合、次のようにして漢字キーも設定しておくとよい。 keycode 49 = Kanji フォントサーバの利用 †FreeNXはデフォルトではフォントが貧弱。X Font Serverを利用すると、Linux上で使える様々なフォントが使えるようになって便利。フォントサーバを利用する場合、サーバ側でxfsパッケージをインストール。ついでに、さざなみ明朝、ゴシック等も入れておく。 # apt-get install xfs ttf-sazanami-mincho ttf-sazanami-gothic NX Clientの「Config」ボタンを押し、「Environment」タブをクリック、Font server欄Use font serverをチェックし、ホスト、ポート(デフォルト7100)を指定する。 &ref(): File not found: "environment.jpg" at page "FreeNX"; Emacsの設定 †半角/全角キーで日本語変換 (global-set-key [zenkaku-hankaku] 'toggle-input-method) (global-set-key [(meta zenkaku-hankaku)] 'toggle-input-method) ;(global-set-key [(meta kanji)] 'toggle-input-method) SCIMの設定 †SCIMで半角/全角キーで日本語変換FXを行うようにするには、/etc/scim/configに次のように記述 -/Hotkeys/FrontEnd/Trigger = Control+space +/Hotkeys/FrontEnd/Trigger = Kanji |